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HN:
シロタイチジク
製造年月日:
1982/11/25
□一竺庵にようこそ。シロタイチジクと申します。
□デザイナーのひよこ的なことをしたり、学生をしたりしています。そしてその合間にちまちまとものを作ったります。そこそこ貪欲に生きていくのが目標です。どうぞよろしく。
□作品のせていきますし、色んな好きなもののこともつらつら書いてゆきます。
□コメントTB大歓迎です。
□シロタ作品に関しては画像お持ち帰り自由ですよ。どうぞどうぞ。携帯でも見れますので、待受などに、ぜひ。
□お持ちになる場合には何かひとこと頂けるとうれしがります。
□デザイナーのひよこ的なことをしたり、学生をしたりしています。そしてその合間にちまちまとものを作ったります。そこそこ貪欲に生きていくのが目標です。どうぞよろしく。
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いつも日も傾きかける頃合いになって聞こえてくる、ひときわ耳につく音がありました。
人の子らの声でした。
人の子らは、私たちの巣のあるゆずり葉の木に登って遊んでいるようでした。
子らは私たちの巣を気にしてしきりに届きたがっているようでしたが、それはこのゆずり葉の木のてっぺんにあるのでどうやら未だたどり着けずにいるようで、おのおの巣の中にあるものを想像しては口ぐちに語り合っていました。
そんな子らの中で、もっとも年長とおぼしき子が一人おりました。
その子は子らの中でもっとも木登りが上手く、もっとも高くまで登れることで年少の子らの尊敬を一身に集めているようでした。
そのため年少の子らに多大な期待を寄せられており、そのため毎日このゆずり葉の木に立ち寄ってはてっぺんまで登れるよう練習しておりました。
そしてある日、ついにその子が巣のある二つ下の枝にたどり着いたのです。
その子のからだの大きさは、そこから私たちの巣を覗き込むには十分でした。
私は子の熱い視線を感じました。
子はまだ荒い息を賢明に抑えながら私たちを見つめていました。
次第に静まりゆく呼吸も動悸も、深い感動をたたえているのがわかりました。
そうして子はずいぶんと長い間、私たちを見続けていました。
きょうだい達は、突如巣に現れた子に恐れおののいているようでした。
私もきょうだい達ほどではないにしても緊張に身を堅くし、子の動きを感じ取ろるため全身の神経を集中させて様子をうかがいました。
しかし子がそうっと手をのばしてきて私の殻に触れたとき、私は予想もしなかった触覚に驚きました。
子の指は、あまりにも優しくやわらかだったのです。
子ははじめ、指先で一瞬だけ触れて手を離しましたが、しばらく間をおいてから今度はゆっくりとなではじめました。
そして続けてほかの四つの卵にも順番に触れました。
きょうだい達は揃って息をのみましたが、同じく子の温もりを感じ取ってか徐々に空気が緩んでいきました。
何か、子の細い指のさきには、壊してはなるまいという緊張感と慈しみのようなものが宿っているようでした。
<3へつづく>
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